2022年8月23日火曜日

10年ぶりの夏なんです

前回の投稿が2013年の1月らしい。

2022年6月、ディスクユニオンの個人情報流出以降、あちこちのアカウントで使い回していたID/PWが漏れてしまったようで、「保存したパスワードの一部がウェブ上に漏洩しました」というGoogleからの再三の警告もあり、ここ数日かけてパスワードの見直しをしていた。

ブックマークの深淵を覗くと、もう何年も見てないな~懐かしいな~というサイトたちにまぎれて、こちらのブログも発掘されたというわけです。

Blogger、とっくにサービス終了してるでしょ、と恐る恐るクリックしたら現役でした。
さらにさらに、ログイン方式はGoogleアカウントに紐付けだったので、あっけなく再ログインできてしまった。

学生時代の暇なバイト中に書いてたブログ、こっぱずかしいので削除削除と思いつつも、10年ぶりに投稿ってのも面白く感じて、書いてます。
10年いろいろありました。

奇しくも本日8月23日は処暑。長い長い学生時代が終わって、台風クラブというバンドを組んで、最初につくった曲です。
そんな台風クラブは現在セカンドアルバム制作中。頑張れ~





2013年1月6日日曜日

第六回作曲家クラブ!

ひと月以上書いてない…。なんだか怒涛の師走でした。にもかかわらずしょっちゅうアクセスして下さってるロシアの人たち、アラスカの人たちありがとう。спасибо!thank you!あけおめ!

結局、第5回作曲家クラブの録音日記「録音編」も記せないまま、12月29日に第6回の発表会も無事に終わって早一週間。第5回で提出した「雨乞い」は思いっきりバンドの音(ドラム+エレキギター+エレキベース+歌)だったので、ドラムの録音苦労話とか、歌詞に思うこととか、あれこれ書きたかったけど忘れてました。

さて、第6回。当初のテーマは「その頃の僕らの心のベストテン第一位」だった。「今夜はブギーバック」の一節がそのまま作曲テーマという、毎度おなじみ斜め上のお題。締め切りも迫った12月中旬、メンバーの「お題がいまひとつワカラン、テーマ変えようぜ」という声に対し、会長が「つまりは『合唱』ってことです」と返答、最終的に「合唱」がお題となった。

90年代のJ-popっぽい曲調は第2回の「ニュータウン」と第3回の「飛・び・た・い」で自分の持ってるものを使い切った感じだったので、ここでまさかのブギーバックっていう、モロにモロなお題が来てしまって、こらアカンと思った。それでも、と何かしらネタがないかぼんやり探しながら過ごす日々。

同時に別のところでは、12月上旬にサウンドクラウドで知り合った(初SNS人脈!)トーマス君にも作曲家クラブを紹介していて、「今回のお題はブギーバックだから、リズムトラックとか作ってよ~」と、曲もないのに頼んでしまったり。

で、12月中旬、お題が「合唱」に変更になったけど、そんなこんなで最後までブギーバック脳のまんま挑んだ今回の作曲家クラブなワケです。

以下、ふんとう記

今夜はブギーバック、とは何ぞや。テンポ遅め、シンプルでメロウなコード循環の(執拗なまでの)繰り返し、とかでしょうか。音に関しては、後ろでなってるエレキのカッティング、ワウっぽいベースが気持ちいいと思う以外、キック、スネア、キックスネア!とか、他の楽器の音の良し悪しが全然わかりまへん。

本家ブギーバックは、C→D→Emていうコード進行を執拗に繰り返して、サビと平歌は旋律で分別されるのみ。ラップもこのコード進行に乗っかる。なんかもう、こういうのって変種のブルースちゃうかと思えてくる。いや確信に近くそう思う。ブギーバックのⅣ→Ⅴ→Ⅵm、決戦は金曜日のⅣM7→Ⅲ7→Ⅵmとか、とか、ブルース進行よろしく何べんも回して思いの丈をぶっつける新しいブルース。

というわけで、自分はCM7→B7→Em7→A7という変則決金進行(勝手に命名、決戦は金曜日進行)のカッティングリフをぐるぐる回しながら作り始めた。なんせブルースだもんで、なに歌ってもとりあえずはハマる。本当なら、最後までこの決金進行で踏ん張って、Aメロ・Bメロ・サビだとか、曲の構成の殆ど固めるべきだった。が、ギターを弾いているうちに思い浮かんだ展開がどれもええ感じに思えて、浮気してしまった。結局はサビと間奏部分が決金進行になった。辛抱が足らんぜ。

Aメロは、Am7→Bm7→CM7/Cm→B7→Em/CM7→B7→Em/Am7→D7→Em/というような進行(テンションの名前が分からなくてめっちゃ大雑把なコード名になってます。)が、ダッ、ダーッ、ダッッっとスタッカートする。このリズムは何となく思いついたけど、なんだかそれっぽい。

本当はこのまま決金進行のサビに戻って、オザケンよろしくⅤm(この曲のキー=Gなら、Dm)始まりのCメロを作ろうと思ってたけど、Dm始まりのパートを弾いてると、Bメロが出来てしまった。Dm→/CM7→Gm→/D7→B7→/Em→Am→B7/(超大雑把です)という進行。やっぱりケツはB7にしたかった。自分でも謎のコード(Gmって書いてる部分とか。あとD7もほんまはディミニッシュ?コードだと思う)が多すぎるけど、うまくいったと思う。

これでAメロBメロサビが出揃って、ひとまず曲の体をなした。でも歌詞がない。ここまで何の取っ掛かりもなく曲だけを先に作るのは珍しい。自分は曲先だけど、部分部分に浮かぶ未完成の歌詞のイメージに引っ張られて次の展開を繋げていって完成させるパターンが殆どだった。で、歌詞が一行もないこの時点で先のトーマス君のシェアハウスに遊びに行ってリズムトラックを作った。携帯のメールを確認すると12月25日ってなってる。締め切り4日前。ほんまにギリギリやなぁ。

トーマスとはほぼ初対面に近いし、イメージも完璧には伝えきれてないし(そもそもギターとドラムループしか入ってない仮仮仮トラックを持って行った)、3時間後にバイトやし、って感じではあったけど、トーマス君はabletonっていうソフトでサクサクと色んな音を出してくれた。仕事はやい!トーマス君ちで作ったリズムはAメロの淋しげな指パッチンとか、イントロのベースのワンショットで輝いています。

時間切れでバイトへ。歌詞のことだけ考える。ブギーバック脳の頭に何となくあったのはやっぱりパーティーのこと。でもポーボーイ(poor boy)の自分はパーティーをよく知らない。大抵そういう場所では所在無くて、いまひとつパッとしないまま家に帰るイメージだけがある。あぁ今日も世界はパーティー三昧だ。ならばそれを歌うのだ。以後、三日三晩考える。

そんなこんなで「ダンスフロアーのならず者」、発表当日の朝11時まで掛かってなんとか録り終えました。
昨年2月に第1回が始まった作曲家クラブ、当たり前のように続いたことに他人事のように驚く。何回も書くけど、1年くらい前の自分はまっっったく曲が出来なかったので、こんな無茶苦茶な企画を立てたのだ。2011年末、あやふやな誘いに乗ってくれたクバっち(クバユータ / Yuta Kuba)ジェフ君(Jeff Ichihara)ウェイ子ちゃん(会長)にめっちゃ感謝してます。うそがまことになりました。今回はトーマス君(thomaserwin)や友だちの歌い手しゅうへい君(Shuhei Nagayama)まで遊びに来てくれたり、過去にない人の集まりだった。なんかまた広がりそうな予感もする。あの場所と人たちにこういう素地を作ったのは間違いなく岸本さん。ナチュラルの2階でみんなの曲を聴いてるとき、岸本さんが一緒に聴いてくれてたらなぁ、と毎回思う。

2012年11月25日日曜日

第五回作曲家クラブ迫る

今日の18時から、毎月恒例作曲家クラブの第5回発表会がある。
前回発表されたお題は、「“へい”で始まるサビで始まる曲」だった。会長の出すお題は毎度予想がつかない。

で、今回も何とか曲を完成させた。なんだかんだで毎回提出出来ているっていうのは、(そもそも曲がちっとも出来ないからこの集いをやり始めた)自分的には世界の不思議のひとつといえる。

初っ端からアレですが、今回は失格になってしまう恐れあり。いや、確実に失格かなぁ。これまでのお題は「グラム」「ブガルー」「80'sディスコ」「ブラックバードっぽい曲」だった。これらのお題に共通するのは、全て「ジャンル」や「○○っぽさ」であり、曖昧模糊としたそれら呼称が意味する何ものかを、クラブのメンバー各々が独自に解釈し、「音」に注入して再現前させる、という試みであった。

だがしかし、今回のお題は『「“へい”(という歌詞)で始まる」「サビで始まる」曲』である。「サビ」の何たるかには解釈の余地が残されているが、“へい”に解釈の余地はない。逆に言ってしまうなら、“へい”で歌いだす曲でさえあれば、(それがサビだと主張することで)条件は簡単に満たせる。さてどうしたものか…以下、ふんとう記

元々発表会は11月11日に予定されていたが、先月末の時点で都合の付かないメンバーが出てしまって、11月25日に延期になることが決定していた。じゃあじっくり作るかというとそうはならない。これも不思議のひとつ。一乗寺での弾き語りが終わった11月上旬、ちょっと風邪で参っていたとはいえ、今回のお題に向けてギターを弾くことは出来たし、何となくギター触ってるときも頭の片隅に「へい」って文字は浮かんでいた。にもかかわらず。

うっすら感じていることを書くと、締め切りが設定されていて、さらにその締め切りが目前に迫っている時(今回なら11月19日から今日までの一週間くらい)、ようやく自分は特殊な(あるいは曲作りにおいて一般的な)状況に入っていたと言えるのではないか?と思う。今回の曲で弾いているギターリフやメロディ、コード進行や転調、実際に録り終えた今、やっぱりかっこよいと思うし、色々な閃きがあってよかった~やってよかった~と思うけど、締め切りも何もない環境でこれらの要素が断片的なアイデアとして降ってきても、自分は見過ごしてたんじゃないかと。見逃し三振でこれまでずっと「曲が出来へん出来へん」って言ってきてたんじゃないかと。そして自分は締め切り直前の、ハイでぐちゃぐちゃな生活が結構好きなんじゃないかと。

とにかく、ものづくりハイな時間に突入したのは11月19日の月曜日だった。当然“ヘイ”がなけりゃ失格間違いナシなので、頭の中で「ヘイ!」とか「へぇーぃ」とか言いながらギターを弾いていたと思う。その時書いてたアイデア帳のページを今あらためて開いててみると、、

It's My Cycle”←曲名
ジョーンジェットのブラックレザーのリフでラップ”←アイデア
“へい店長(Yes Yes Y'all) ねぇ店長(Yes Yes Y'all) ダイナモ取っ払ってよー〔ここまでマイナー/こっからメジャ-〕そしたら最高 もう最高 My Cycle It's 最高”←サビと思われる部分の歌詞

などと書いてあり脱力した。ママチャリからダイナモ取っ払ったくらいでそんなに最高かよ?自分で外せよ!ヒップホップはあまり知らない。スチャダラパーとかで聴こえてくる景気のいいあの掛け声は一体何?と思って「イエッセッショー」って検索して「Yes Yes Y'all」に辿り着くぐらい無知。そしてそれを臆面も無く使ってしまえるほど無垢。こんなことを真剣にやってたんか自分。日曜日の自分から見ても先週月曜の自分はまともじゃないぜぇと思う。悪くないぜぇ。

そんな調子の月曜日だったが、ギターを触っているうちになんだかいい具合のリフに巡り合ってしまう。ローコードのEがジャーンと鳴る、タフな感じのリフ。あぁ、こういうの好きやったなぁと思いながらしばらく繰り返し弾いていると、いかにもって感じのAメロへの展開が湧いてきた。E→Bm(D)→Aと一回やって、すぐメインリフE→D→Aに戻る。うわぁクレイジーホースみたい、最高や。まぁ「へい」の方は肝心のサビ出来てるし置いといて、と欲をかいてさらなる展開を考える。

うわ、いいのが出た。C→G→Dという、「ヘイジョー」っていう歌などに顕著な、所謂5度進行。タフな曲調にぴったりはまる。C→G→DときてAに行けば、E→D→Aのメインリフとケツが揃って気持ちE!だけども紋切り型じゃなく、歪でも変でも、自分がびっくりするような展開にしたい。欲張るなぁ。で、C→G→Dの次、ここでF#7!!!メロウネス!!!ここでDキーになる!!!これやっばい。このF#7の閃きで「It's My Cycle」を放置することが決まってしまった。タフとメロウの共存は可能か?いやー無理っぽいな、とかずーっと思っていたので、こんな感じで尻尾を掴んで幸せな気分になる。

となると、折角なのでこのまま体よくDキーの一塊に持って行きたい。この時点ではBメロはC→G→D→F#なので、Bm→Aとか気持ちいい。が、再び欲をかいてちょっと歪な展開でドタバタとサビに突っ込んでやりたいと思う。あれこれ弾いて、C G /D F# /G A# C /っていう3小節のBメロに落ち着く。歪~

ほんじゃぁサビだ、ってことで考える。ここらへんでDキーの本拠地Dがジャーンと鳴った方が気持ち良さそうなので、自ずとD始まりの展開を考える。オープンコードのDで始まってェ、Dの指のカタチを残したままベース音が下がっていってェ、という感じで。ここで単純にD→C#→Bとかやっちゃうともったいない。ので、D→C#→C→B→A#という半音下りをメロディと一緒に閃く。

続きをどうしよう。グラムロックが好きになって以来、アイデア一発勝負の、ややこしいコードを使わない、理論に裏打ちされていない転調が大好きで、いつか自分でもやってみたいと常々思っていた。一発目の転調(この曲だとEキー→Dキー)はちょくちょく思いついても、転調先のキーから元のキーに戻る術が見つからず、結局完成しないパターンが多い。今回も嫌な予感がした。しかもE→Dの(D→Eの)転調なんて多分聞いたことない。聴きもらしはあると思うけど。

解説の途中ですが18時にバイト終わり次第発表会へ直行するので、そろそろサウンドクラウドにプライベートで上げておいた音源をパブリックに変更したりリンク貼ったりせないかんので終わります。続きもちゃんと書こう。

とりあえず曲、投下完了!

――翌日――

さて発表会も終わり月曜日、朝から雨降り。雨乞いの効果テキメン
昨日途中でぶった切ってしまったので続きを。

この曲の構成を端的にまとめると、、

【A】
 E       Bm     /A              /E      D   A  /E      D   A   /
【B】
 C       G       /D     F#7    /G     A#  C /
【C】
 D       A       /C      G      /A#    E7     /
 A      F#7     /Bm   A7     /E          

という感じ。コードの名前がわからないのでシンプルに書いてるけど、このまま弾いてもちゃんと歌えるはず。目出度くDキーからEキーに戻ってこれた。どうでもええ人にはほんまにどうでもええことやけど、すんごく嬉しいです。

それでは録音編へ

2012年11月5日月曜日

ママチャリ改造(パート2)

今年4月、ガッタガタになっていた我がママチャリのボトムブラケット(BB)部分の左ワンだけバラして掃除して、しかしその日はどうにも右ワンが外せず、「近々うまいこと右ワンも外して、BB徹底掃除せなあかんな~」と思ってから半年が経ちました。そしてその半年間も主たる移動手段として毎日乗り続けておりました。ごめんなさいママチャリ…慣れてしまって案外乗れたよ。

で、このたびバイト先のメンバーで宇治あたりまで秋のサイクリングに出掛けることとなり、皆がスイスイ走る横でギーコギーコ鳴らしてたら流石にマズいマズ過ぎると思い、いよいよBB部分の完全分解を決意した次第。

ちなみにボトムブラケットにまつわる私の理解は
自転車直そうぜ の下のほうに書いてある程度で、
本文中で「前回、前回」と言っているのはコレのこと
ママチャリ改造(パート1) です。

以前の日記を見ての通り、前回、左ワン外しの時点で専用工具など無く、あり合わせの工具で無理矢理外したのだった。おまけに今回はチェーンカバーに覆われた右ワンも外す。

【まずはコッターピン抜き】
古いママチャリなので、クランクとシャフトの固定にはコッターピンが使われている。余談ですが避暑地軽井沢で乗ったサイクルモノレールもコッタードクランクでした。
軽井沢のサイクルモノレール
前回、左クランク(~左ワン)取り外しの際に相当苦労すると思われたコッターピン抜き、下調べの段階でバッチリの方法が見つかったので、そこまで苦労せずに外れたのだった。コッターピンよりも一回り大きい円柱をコッターピンの頭に被せてやって、万力で締め上げるという方法。今回もそれに倣って外した。思いついた人、偉大やわ。
この様な円柱と万力を使うやり方


【次に右ロックリング外し~右ワン外し】
ロックリング外しの専用工具(フックレンチ)はあるのだが、チェーンカバー(下写真、赤/黒の金属カバー)と干渉してしまい、どうしたって斜めにしか入らない、つまり使えない。
ちなみにチェーンカバーは右ロックリングで固定されている。チェーンカバー外す為に右ロックリング外す為にチェーンカバーが邪魔やないか!なんちゅう入れ子構造や!
とりあえずノミのような物をロックリングの凹部分に引っ掛けて、金槌でチョイチョイ叩く。右ワンは逆ネジってよく聞くけど、右ロックリングはどうなんやろ?と思っていたが、どうやら右ロックリングも逆ネジだった。
この向きで叩くと締まって行ったので、右ロックリングも逆ネジだったみたい
力加減の難しさに気が滅入りそうになりながら、何とか右ロックリングが外れた。
いよいよ右ワン外し。この凹部分にハマる工具が無いのは承知の助なので、再びノミのような物でチョイチョイ叩く。右ワンは間違いなく逆ネジやろ~、と時計回り方向に叩くもめちゃくちゃ固い。
右ワン凹部(奥のやつ)
最終的にクレ556を噴射しながらガンガンどついてようやく外れる。
汚い!あんこかうんこか付いてる!古くなったグリスに錆びやらホコリが付着してこうなってるんやろうけど、中からポロっと鹿の糞サイズのものが出てきて戦慄した。
ヌチャァ
しかし右ワンが外せてひと安心。戦慄と安堵。後は前回と同じやり方で左クランク~左ロックリング、左ワンを外せば、BB部分完全分解となる。

【遂にBB外れる】
外れた。とにかく汚い。4月に行った左ワンのみの分解洗浄~ベアリング交換以来、左ワンだけてシャフトを支え続けてきたはずなので多分ダメージも相当なもの。ていうか8年前に中古で買って以来全く手付かずだったことも踏まえると、相当タフなやつだと言えよう。分解されたBBを眺めながらちょっとセンチメンタルな気分になった。

かっこいい
ほんまはBB自体を交換したいとも思うけど、サイズも測ってないし、コッタードクランクに若干の愛着まで出てきてしまっているので、出来る限り綺麗にして再装着することにする。

【再装着】
バイトの時間が迫ってきたので、ここから写真を撮っていない。左右のワンにグリスを盛ってベアリングを敷き詰め、シャフトを通して車体のBB受けに装着。この際ポイントとなるのが球当たりの感触だった。右ワンは固定とのことなので、締まるとこまで締めてしまってから、左ワンの締め具合で球当たりを調整する。前回同様、左ロックリングを締める際の左ワンの共回りも考慮に入れて締めていく。シャフトを指でクルクル回してみて、ガタつかず、かつスムーズでヌルヌルな感触になればオッケイかと。で、コッターピンを打ち付けて完了!あ、チェーン引き(いや限界まで伸びてるので交換か)までは出来なかった。

試乗の時間も無くなってしまいそのままバイトに行ったのだが、ひと漕ぎ目からめっちゃくちゃスムーズだった。こりゃたまらん。スイー、スイー(無音)。今回、3時間あればなんとかなるって事がわかったので、これからもしょっちゅうバラせばいいと思う。

2012年11月4日日曜日

バンドやろうぜ

昨日は龍谷の学祭へ無料ライブを観に行ってきた。出演は曽我部恵一バンドとN'夙川ボーイズ。あ、先週日曜の喫茶のんライブの日記書いてないのに…

起きたら15時。龍谷(深草)遠いし、開場が17時とはいえ整理券とやらは朝から配ってるらしいし、あ~どうしよ、今から行ってマトモに観れるか?帰りも寒いで、とか思ってしまう。そうそうついこの前はボロフェスタのメトロでやってたオールナイトのやつ、田我流とかシャムキャッツめっちゃ観たかったのに、自宅でのウダウダした気分に負けて行けなかった。こういうのが歳を取るってことやと、老け込むってことやと思った。このまま死にたくない、のでチャリにまたがる。案の定ペダルをこぎ出すとすぐに気分が晴れる。あ~出てきてよかった。

なぜか40分足らずで深草キャンパスに到着。会場の中央常設ステージまわりはえらい人だかり。整理券持ってる人から順番に会場内に入っていく。多分1000人弱は居たんちゃうか。自分は手ぶらなので一番最後に入る。ブロックとかに分かれてるワケではないので、そこそこ前の方まで行けた。

1バンド目は夙川ボーイズ。
ファースト(「キャンディーピープル」入ってるやつ)とセカンド(「物語はちと?不安定」入ってるやつ)までしか知らんけど、キンブラ仕込みのガレージ感性で80'sっぽいチカチカした曲をやってて、初めて聴いたとき(「物語はちと?不安定」のPV観たとき)うっわーと思った。なので今回の曽我部恵一バンドとの組み合わせは嬉しい。

その後メジャーから2枚くらい出てるし、知らん曲が多かったけど、学祭セットリストなのか?めちゃくちゃキャッチーな曲が多くて良かった。コーラス掛かったギターの音なんかも自分にとっちゃ新鮮で気持ちよかった。映画にも使われて代表曲な感のある「物語はちと?不安定」がセットリストの一番最後。ギターソロの部分でシンノスケ氏が照明吊ってる単管に上ってソロを弾いたり、マーヤが開場をぐるっと囲む円形屋根の上を一周走って回ったり、学祭ならではって感じのライブを久々に観て嬉しくなってしまった。
思わずパチリだよ。単管に登るシンノスケボーイ氏

2バンド目は曽我部恵一バンド
ファースト、セカンドの感じがあまり馴染まなかったけど、この春出たサードがめちゃくちゃ最高でライブ観たいなーと思っていたところだった。夙川ボーイズが終わって照明が落ちて、暗がりのステージ上でバンドメンバー自らドラムセットやアンプのセッティングをしている。かっこいい。何年か前に心斎橋で観た時、二人のギタリストはフェンダー系のツイードのコンボアンプを使ってたように記憶してるけど、今回のギターアンプは全くの謎。キャビは恐らくロゴを剥がしたマーシャルのやつかな?と予想出来たものの、ヘッドがすごい。ラックサイズで前面は真っ白なパネル、その真ん中に黒いボリュームツマミが一個ついてるだけ、というアンプ。しかも二人とも。一体何なんやろ、どっかのオーダーメイドかな??とか思っていたら1234ジャカジャーン!と曲が始まった。痺れてオシッコちびりかけた。イレギュラーな会場やのにマイクチェック等の外音・モニター音を一切出さず、暗がりからいきなりカウントいきなり一曲目。めちゃくちゃかっこよかった。同日同時刻の精華のスチャダラパーと迷ってたけど、エレキギターの音が聴きたくてこっち来てよかったと思った。

こちらも学祭セットリストで新作からは2曲だけ。そのぶん新旧のキラーチューン満載で、すっかり忘れてた「永い夜」って曲とか「青春狂走曲」とか、不意打ちに演奏されたようで熱くなった。やっぱバンドはいいなぁ、とつくづく思った。

深草からの帰り道、熱い気分のまま何かCDレコード欲しい、熱いのをくれ!と、(20時回ってたので)タワレコに行く。何故かヒッポップ買ってしまったけど、これもバリヤバイ~

2012年10月29日月曜日

ろーど・とぅ・いちじょーじ

ドタバタの一週間が終わった。その締めくくりが昨日の一乗寺喫茶「のん」での弾き語りライブだったわけやけど、ライブ一本やるのに何故こんなにもドタバタしたかというと…

小さな喫茶店での弾き語りライブ、全部で3組の出演者も近しい人たちばかりってことで、リーさんに誘ってもらった時から「1曲でも何か一緒に演れたらいいな~」とか思ってて、しかしなかなか妙案浮かばぬままライブまで1週間を切ってしまっていた。自分の歌を精一杯歌えればそれでよいか~、とも思えたので、特に落胆するでもなく。

で、先週の月曜日、閃き(いや閃き未満の心の機微)があって、ちょっと「あッ」となる。武蔵野タンポポ団という大好きなバンドに「サンフランシスコ湾ブルース」という大好きな曲があり、そこで歌われる「一緒に歩こよ吉祥寺の町を」 という一節を「一緒に歩こよ一乗寺の町を」に替え歌したらオモロいな~(一乗寺の喫茶店で歌えたら最高やないか…)という思いつき。


で、火曜日にフィルムカメラのデート用電池交換なんかでブログ更新してることからも窺えるように、火曜日のお昼くらいまでは「まだ絵にも描いてない餅」のようなものだった。が、その後もう一度ユーチューブ見て久々にサンフランシスコ湾ブルースを聴くにつれタンポポ団が醸し出すジャグバンド感が最高に思え、「こりゃーやらなあかん」と決意。そしてもし叶うならブルースマナーな「女が出て行っちまう歌」から歌詞を変えて、身の丈にあった歌に直したいと思った(罰当たり!)。ほんで歌詞も出来上がってないのに勢いだけでリーさんに電話、金曜日のお昼にどっかで軽く音合わせしよか~、と快諾してくれる。これで弾みがついた。えいえいえい、歌詞を考える。同一メロディの違う曲になってしまっても面白くないので、歌い出しとか要所要所でタンポポ団のオリジナルの歌詞や押韻を踏襲しつつ、「町を出て行ってしまった友達の歌」にする。無邪気に再会を望める友達というよりかは、一緒におるだけでヒリついてしんどかったりして、離れてちょっとホッとするような、でも忘れられへん友達の歌。「おらが町、一乗寺」じゃないからこそ、たまに行くと思い出すんですなー。

【録音ふんとう記】
そして水曜日、曲が完成したら何としてでもCDにして一乗寺に持って行きたいなどと思い始める。今思うとだいぶ舞い上がっている。ものづくりハイ?バイト中もそればっかり。で、何行かだけ歌詞を残し、深夜2時、バイトから帰宅後録音を始める。「第三の男」のテーマ(エビスビールのオリジナルCMソングだと思ってたわ)を間奏に挿入するアイデアが浮かんだり、オーバー入力してしまったギターソロが偶然イイ音で録れたり、ものづくりハイな時間が続く。

そのまま木曜日の昼になりバイトに15分遅刻してしまう(これだけはやったらアカン)。なんとか20時までバイトして、そのあと21時からスタジオ。もう一人の共演者松ちゃんと音合わせする。ここではまだ「一乗寺」合わせられず、松ちゃんが当日の演目に入れる予定のカバー曲を練習した。

金曜日は丸一日休み。でもちゃんと起きる。CDに「一乗寺」1曲だけだと味気ないかな?と思ったので、前回の作曲家クラブに出品した「あくる朝」との2曲入りにしようと決意。朝イチから「あくる朝」の手直し、具体的にはマンドリンを新たに加えて、靴音のトラック消してミックスやり直した。
昼過ぎ、「一乗寺」音合わせを口実にリーさんと鴨川で落ち合い、夕方までベンチに座ってギターを弾いたり歌ったり喋ったりして遊んだ。ええ昼下がり。

その後、河原町今出川のスタジオスーに駆け込み、その場で個人練を取ってCDに入れる2曲の歌を録音。スタジオ一部屋借り切っときながらMTRに向かってセコセコ歌うのには毎度躊躇する。しかも今回はライブにも使われてるデラックススタジオやった。17時半から借りて、なんとか19時までに終わらせる。1時間半だけ借りられるっていいなと思った。

で、そこから出町柳の駅前駐輪場にチャリ止めて叡電に乗り込む。「一乗寺」のSEに叡電の車内アナウンスとか踏み切りの音を入れようと閃いてしまっていたのだ。鞍馬行きに乗った一回目の録音は失敗、しかも叡電はワンマン運行なので電車を降りる度に運賃持ってかれる!おれこんな時間になんで宝ヶ池駅にいるん?とか思いながらもう一度出町柳行きに乗り込んで録音。おまけに車内アナウンスはノイズが多すぎて結局使えなかった。一乗寺の踏切待ちの音を使うことにする。

帰宅後、MTRに録音した歌声をDAWに流し込んでミックス。ここらへんでイッチョ試しにCD-Rに焼いてみよー、と、用意していた8cm(昔のシングルCDの大きさ)のCD-Rをパソコンが認識しない。筋入り茶封筒に8cmのCD入れてジャケットにするというアイデアが一瞬にしておじゃんになる。だがへこたれない。CD-Rは一般的な12cmのものを使って、A4用紙1枚からええ感じにジャケットを作ることにする。

かおるさんにお願いして、一乗寺踏切の風景と、自分の似顔絵を描いてもらう。ちょっと笑える感じの、でもふざけてるワケじゃない感じの絵が出来上がっていた。このバランスがめっちゃ絶妙。どうでしょう??スキャナーで取り込んでウィンドウズのペイントとかGIMPでトリミング、なんちゅうやり方やねんとツッコミながらOpenOfficeのエクセル的なやつに貼り付けいく。オールフリーソフツ!封筒ジャケだったら、ジャケ(封筒)以外に歌詞カードもデザインせんとあかんけど、A4用紙1枚をジャケにするので、裏面を歌詞カードにすればいい。翌日昼勤なので歌詞カードは未着手で寝る。

土曜日、18時までバイト。ライブに向けて最後の個人練習を19時から予約してるが一旦烏丸高辻の文具店へ。A4用紙1枚で作成するジャケット、A4用紙を単に折ってるだけなので、何らかのカタチで封をしないことにはバラけてしまう。そこで閃いたのが「玉ひも」というやつ。自分も名前を知らんかったけど、封筒なんかで、紐を玉にクルクルっと巻きつけて封するやつ、あれ、あの部分だけ。昼間思いついて市内あちこちの事務用品・文具店に電話したら、一軒だけ、TAG本店に在庫があった。ラッキー!しかし在庫数は2パック(4組×2)のみ。で、バイト終わって行ってみたらレジのお姉さんが「半年以上取り置きしてる在庫があるのでよかったらどうぞ」って、なんてラッキーなんや。

19時から西院で個人練習。21時からは松ちゃんとも合流して、「一乗寺」含めた合奏レパートリーの練習を1時間。こらいけるで~、と帰宅。録音のミックスの仕上げと歌詞カード作り。何に時間が掛かったとか、そもそも何をしてたのかとか、あんまり記憶にない。北陸から取寄せたA4わら半紙をプリンターに突っ込み、壊れないかヒヤヒヤしながらジャケットを刷った。とにかく、朝6時に全部終わる。アイデアが浮かんで歌詞を作り始めてから5日、やれば出来るらしい。ふー。

ええ感じのイラスト。印鑑も効いてるわァ


そしていよいよライブへ。書きたいこと山ほどあるが、今朝より見事なタイミングで風邪を引き始めてしまって、今日はこれ以上パソコン見るのやめとこう…。喫茶のんも、無事降り止んだ雨も、みんなのライブも自分の演奏も、お客さんとの会話も、打ち上げで食べた焼肉も、総じてすばらしい一日でした。

2012年10月23日火曜日

コニカC35デート電池交換

ちょっと前に実家の仏壇まわりを掃除してたらひょっこり出てきたいかすやつ、コニカC35MFD。



あれからフィルム2本分を撮ってみて、仕上がったプリントを見る限り、絞りもシャッタースピードもピントもストロボも、素人目には大丈夫そうに思えた。ただ基本的に(フォーカスロックを使わなければ)ピントは中央の一点のみに合うようになっているので、そのことを忘れて被写体を端っこに寄せて撮ったりすると、背景ばかりにピントが合ってしまって、失敗写真が出来上がる。要するに「イモっぽい構図(日の丸構図)で撮ってよ~」という、カメラからの要請。イイネ

で、そんな愛らしさをさらに加速させるオートデート機能(写真の右下に 86 10 23 とか印字する例のアレ)があって、その電源となるボタン電池が切れたままだったのだ。通販で注文したCR2320が今朝届いたので、早速交換したいと思います。
デート用電池が切れてる状態
用意したのはCR2320ひとつと、ほそーいプラスドライバー。
もうパナソニックも作ってないから輸入品
百均メイドの精密ドライバー
ネットでの下調べによると、裏蓋内部の7本のネジと、裏蓋外側デート設定カバー内部の隠しネジ1本のネジ、計8本のネジを外してやると、ようやくボタン電池に辿り着けるそうな。まずは裏蓋内側の7本のネジを外しにかかる。

いかにも繊細といった感じで畏れ多い
これと同じネジが7本ある
ちっちゃいので紛失注意
次、そのまま裏蓋閉めて、今度はデート設定カバーの隠しネジへ。このカバー、普通に外れるやろ~とタカをくくってると全然外れなくて不安になる。ネット上を彷徨ってようやくコツを発見できた。写真にあるように、カバーの中ほどをドライバーなどで軽く持ち上げながら引き抜くと外れてくれる。そして隠しネジあらわる。うわ~ワクワクした。
手でやっても全然外れないカバー 
これで外れる。凝りすぎじゃないか
隠しネジあらわるの巻

で、隠しネジを外すと、パカっと裏蓋の裏蓋が外れる。おるおる、ボタン電池おる!
液漏れとかなくてよかった
BR2320→CR2320、サイズもぴったり

で、新しい電池を入れると、早速表示窓に日付が出た。嬉しい。今日は1980年の12月1日。

液晶もキレイに表示されてる

配線とか基板とかコワイので、先ほどまでの手順を逆に、早々に蓋を戻す。で、デート設定ボタンをドライバーの先っちょで優しく押していくと、みるみる時は流れ2012年10月23日になりました。98年の設定とかで写真撮るのぜったい流行るわ~



P.S.
作業を終え、元々入っていたボタン電池をまじまじと眺めてみたところ、CR2025と書いてある。ああん??本来BR2032じゃなかったか。3Vで大きささえ合えばどんなボタン電池でもいけるってことかな。CR2025でいけるなら通販せんでよかったわ!
ん?