2012年5月12日土曜日

珈琲と演奏

ゆうべは3ヶ月ぶりにファンダンゴで演奏した。

もう阪急乗るぐらいのところから風が気持ちいい日だったし、改札抜けたときの十三の町の顔もすごい良かった。ようこそ!って言われた感じがした。はよ着いて楽器置いて喫茶店行って折り込みのビラを描いて、ってだけでもめちゃんこ楽しい。知らん町に好みの感じの喫茶店があると、たとえば心がざわついていてもコーヒー一杯で落ち着けるから本当に善い。「好きな感じの喫茶店」のぼんやりとした統一性と、コーヒーっていう飲み物の同一性とを媒介にして、自分がいちばん平和に過ごした時間とすぐに繋がる。昨日みたいに最初っから気分の良い日は、ただただ最高。

ファンダンゴはフェンダーのアンプがあって、エフェクター持ってない自分には嬉しい。アン直で素敵な音が出るし、それはつまりギターケースだけ持っていけば大丈夫ということ。でもリハーサルは相変わらず難しい。コンクリ打ちっぱなしで音が回るんだそうな。前回同様ボーカルと歌詞を最優先で!ってな感じでアンプの出音は控えめ、PAさんにもお願いしたんやけど、やはり初見の人には歌詞までは聴こえ辛かったみたい。後で分かったこと。

演奏自体は、これで箸にも棒にも掛からないなら致し方なし、って演奏が出来たと思う。いや、相変わらずカラオケみたいな歌声やしライブ全体の運び方とか喋りとかは全然芋やけど。観てる人を困った気分にさせるような失敗はなかったと思う。我々の普段からの練習あっての演奏ではあるんやけど、実は家出て会場着くまでの天気とか、喫茶店で飲んだコーヒーとか、出番前に共演者の人と交わした何気ない言葉とか、そういう当日の些細な出来事も多分に影響してるってやっぱり思う。自分たちのひとつ前の出番だった弾き語りの人が素晴らしく良くて、心の戸を全開にしてくれた。全部分かった上で、それでもなお全力でやるってことが大事やねんってところをばっちり受け取って、自分たちの出番に臨んだ。あんな風に直前の出演者の人の演奏に即時的に影響されて、それが自分の演奏に反映されるっていうのはライブハウスならではと思う。終演後見ず知らずのお客さんたちからもらった好意的な感想は本当に嬉しい。

自分たちの次の出番の弾き語りの人も素晴らしくて、最後の最後、店閉めますんで~って時にちゃんと感想を伝えられてよかった。やはり歌と言葉は強い。

中学からの同級生で高校時代一緒にバンドやってた友達が、超多忙だというのに偶然暇ってことで観にきてくれて、久々のお喋りもめちゃ楽しかった。おまけにバンド友達も連れて来てくれて、嬉しくなってみんなにビール奢ってしまった。終演後も色んな町でバンドやってる色んな人たちの話が繋がっていって、すごい素敵な時間だった。

で、そんな楽しいお喋りのひとときにフェイスブックの話になって、今さっきバイト先のパソコンでアカウント取った次第。軽い気持で手を出したら、10年以上振りに見かける顔ぶれがヒットしまくって、にわかに汗ばんでしまった。向いてないかもしれない。

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