2012年10月19日金曜日

丸太町と今出川

7月の三条会七夕祭りとウーララ以来、久々に人前で歌う。大勢の人の前でギターを弾いた後であれ、けっきょく人前で歌うのは緊張する。まずは告知を!

リーさんが作ってくれたビラ。手描き最高

“丸太町×今出川”
10月28日(日) 15時から
於:京都市左京区一乗寺 喫茶のん
1000円

個人的に喫茶のんで歌うのは感慨深い。叡電の一乗寺駅前を東西に走る曼殊院通り沿いにあるので、同じく曼殊院通りにある恵文社や萩書房へ行った帰りなんかによく寄っていた。のんで知り合ったお客さんのライブをのんに観に行ったり、マンドリン同好会というイベントで弾き方を教わったり、ちょくちょく遊びに行っていた。店のおばちゃんおっちゃんもえらい気さくな人で、当時歌うなんてありえなかった(かつバンドもなかった)自分に、「あんたはよ歌いーな」とか色々言ってくれて、まぁ会話のひとコマやけども、「あぁいつか自分の声で歌いたい」と思ったことを今でもこうして覚えている。それからは行こうかなと思って通りかかるとタイミング悪く閉まってたり、一乗寺方面に行くことが少なくなってしまったり、なんだかんだ2~3年行っていなかった。おばちゃんおっちゃんは自分のこと覚えてないと思うけど、やっとの思いでのんで歌えるので楽しみ。リーさんありがとうございます。レペゼン丸太町リーさんと元今出川ズの二人が一乗寺の喫茶店で出会うのです。

自分は今回もエレキの弾き語りで、歌声は多分マイク通さないので色々と考える。この前の日曜日に西院ストラクチャーで観た片っ端(リーさん中西彦介さんの二人組)の演奏ではリーさんがピグノーズ直で相当かっこいい音を出してた。が、もしかしたらエレキギター1本だけの弾き語りのバッキングにピグノーズは歪み過ぎるかも。なんかいいやり方ないやろか。どっちにせよ、ハキハキと大きな声で歌わんと。

2012年10月8日月曜日

第四回作曲家クラブ

なんだかんだで今回もメンバー全員ちゃんと作ってきた。すごい。

前回の日記のそれから、を。

金曜日
昼勤あがりにスタジオへ。個人練が取れたのが20時~21時だったので、直前まで西院の喫茶フロントで歌詞を考える。歌詞を考える楽しみっていうと、譜割りにぴたッとはまる歌詞が思い浮かぶことももちろんやけど、ふと浮かんだ言葉ひとことに引っぱられて、退屈してた物語の展開とか結末だとかが一気に別の地平に開ける瞬間があって、その瞬間は周りの景色が霞んでしまうほどだったりする。その言葉だけを取り出したら別になんてことないひとことやけど、さっきまで作ってた文脈に放り込むと一気に化学変化を起こして別のものになってしまう様な、言葉のすごいところ。もちろん歌詞に掛ける時間の大半は「絶対出来へんやん」っていうしんどい時間の方が多いけど、それでもそういう瞬間が来て光が差して、そしてその後はまた「つづき絶対出来へんやん」っていうしんどい時間が。一生遊べるんちゃうか。とりあえず、スタジオまでの喫茶店で曖昧ながら歌の方向が「朝」っぽい感じに定まる。

京都最安?スタジオ、西院ビルボードにて。それまでに浮かんでたギターの進行を弾いてみて、実際に歌声を出しながら展開などを考える。一時間しかないので醜声にひるまず歌う。そろそろGキーから離れたいとか思いつつ、やっぱりGは歌いやすいし、おまけにお題のブラックバードもGなので、やっぱGでいいやと思う。スタジオ帰り、まだ全然曲が完成してへんのに西院折鶴会館の立ち飲み屋さん「才」へ行ってしまい、ほろ酔う。そして帰宅後結構すぐに寝てしまう。アホかよ。

土曜日
まずはバイト。バイトあがりの18時の時点でまだ歌詞が完成していない。歌詞が全部ないことには全体の細かい部分が決められないので録音が開始できない。まいった。アパートでぼそぼそ歌っても何言うてるかよくわからんので、前々回から発表会前日にスタジオ行って歌を録る方式にしてて、今回もそのつもりだった。バッキングトラックを流し込んだMTRをスタジオに持っていって歌を録音するので、少なくとも前日夜の時点でイントロからアウトロまでの連続したトラックが必要になる。が、考えてるうちに夜中になって雨まで降ってきやがって、結局夜のうちにスタジオ行くのは諦め、発表会当日13時の集合時間までに全部の楽器と歌を自宅で録音することにした。今回はテーマがブラックバードなので、1本のアコギがあれば十分とも思えたし。じたばたせずに歌詞だけを考える。一行だけ悩ましい部分を残して大体できた気がしたので、ずばり「朝」という曲が入ってるサニーデイサービスの4枚目を聴いて寝る。いつ聴いても最高やなぁ。ちなみに「bye bye blackbird」という曲も入っている。

日曜日
8時起床。アコギの録音から。アコギというか、リゾネーターギターを使ってます。これしか持ってない。ギターのフレーズは数日前から出来てて、歌詞考える際もしょっちゅう弾いてたので難なく録れた。アコギはマイキングが要とよく言われるけど、あちこち試す時間はないので、ひとまず入門書通り、12~14フレットの前あたりからボディ方向へ、若干下向きのオンマイクで録音。

ブラックバードといえば革靴の音かな?とユーチューブ見て思ったので、冠婚葬祭用に買った国産チェルシーブーツ(パチもん)を履いてアパートの床を鳴らす。階下の住人に悪いのでトントントンくらいにしか鳴らせない。録れた音もいまひとつな感じだった。

間奏部分が寂しい。ポールが弾いてるアレ級の必殺アルペジオリフならそれだけで間奏を持たせられるけど、自分のじゃ無理やと気付き、バンジョーを入れる。いつまでたっても弾けないバンジョーをピックで弾く。少し英トラッドを意識、というか後半のフレーズは持ってるレコードのどれかで確実に聴いたことある。

いよいよ歌。布団(イケア製あたたかさレベル5の掛け布団)にくるまって真っ暗の中ハンドマイクで歌う。 普段GキーでD音とか歌うとき、張った声で歌う以外の技量がないけど、アパートで歌うやましさもあったのか、息が抜けたような変な声だった。いつも通り、使えそうなのを2トラック分用意出来るまで歌う。

靴の音がイマイチだったので、奥義「タンバリンをブラシではたく」に手を染める。これはタンバリンを膝にのっけて、ドラム用のブラシでカサカサ叩いたものをオンマイク録音する手法で、この手の曲に相当使える小技。きっちり録って、必殺EQが決まればほんまにええ感じの音が出せる。今回EQのポイントが全然思い出せなかったので適当にしてしまったけど、それでもこのトラックをミュートオン/オフして聴き比べてみると相当効いてるのがわかる。

最後に、音楽作るならいつかやってみたいこと(テープ逆再生とか)ランキング50位以内に入ってた「猫の声を入れる」に着手。黒猫ベティはお腹が空くと上目遣いで鳴くのだが、それをアイホンのボイスメモに録音していたのだった。ブラックバードでも鳥の鳴き声のSEがふんだんに使われているので、ここでやらなくていつやるか、という感じ。ベティの出番は間奏明け、Cメロ後のブレイク部分で大いに美声を聴かせます。

以上、ギター/靴/歌/歌/タンバリン/猫/の全7トラック。基本はギターと歌なのでミックスもラフに終わらせる。薄々気付いてたけど、やっぱりブラックバードにはならない。それこそが和製の醍醐味で全然イイんですけど。フォークとかカントリーとかトラッド音楽をポールがああいう形で出して、それを聴いた日本の青年が再びフォークに戻してしまったような。ではどうぞ



いろいろアクシデントがあったりして、発表会もいつも以上に盛り上がった。今回みんな楽器とかトラック数自体少ないのに、それでもやっぱり三者三様。めちゃ面白い。 その後もライブに行ったり、長い長い一日だった。いま時間がないのでまた書こう。

2012年10月5日金曜日

第四回作曲家クラブ迫る

大舞台の余韻も束の間、あさっての日曜日には第4回作曲家クラブが催される。催されてしまう。
今回のお題は「ブラックバードっぽい曲」。

ユーチューブで聴いた。ええ曲や~。ホワイトアルバムに入ってるらしい。アレ?と思ってアイポッド見たらリマスター出た時にちゃっかり借りてた。



とりあえずええ曲や~っていうのと、コード遣いがややこし過ぎってのと、拍子の取り方が変わってるなぁ、というのが第一印象。では「ぽい」とは?一週間しかないなら無いなりに何とかするのが当クラブなので、「ぽさ」の抽出もファストに終わらせないといけない。

ギター持ってユーチューブを追っかけたところ、何ともええ感じのコード展開の肝は、
/G A /A# B /C C# /D D# / か ら の、Em
と、ギターのベース音が半音ずつ上がってくところ(特にEmの手前)にあると見た。はっきり見てないし耳もそんなに良くないので細かいところはどうでもいいです。つまりブラックバードは2拍ごとにベースが半音ずつ上昇してⅥmに着地するタイプのカントリーだ、という結論に至る(大暴論)。

なので、頭の部分のベース音の上昇を別のカタチでなんとかでっちあげて、最終的に
/C C# /D D# /
に辿り着けたらなと思う。ちなみに恐らくD#はB7の働きをしてる気がする。押さえ方も(6弦側から並べて)【XX1202】。これ5弦2フレット押さえたらB7やもんね。これでEmに行ったらそら気持ちいいわ~。同様にC#はA7の働きをしてる気がする。押さえ方は【X4200X】。これでD行ったらそら気持ちいいわ~。

で、ギターぽろぽろ弾いてると、不意に「暗闇坂むささび変化」に繋がる。というか、上述の理由でブラックバードをカントリーと捉えるなら、ベース音の上昇を
/G F# /E D /C C# /D D# / か ら の、Em
っていう下降~上昇に変換して、アフタービートで演ると「暗闇坂むささび変化」に行けるのかも、とか。こういう夜更けの発見(翌朝見ると大したことない)は楽しい。



そんな風なことを思って眠りに就いたのが火曜日の夜で、水曜日は昼間っからBBQでへべれけになってしまったので手付かず。木曜日、バイト前にちょっと考えるも何も浮かばず。帰宅後は逃げるように眠ってしまった。あの眠気はきっと精神的な逃避願望から来たものやと断言できる。いよいよ後がない金曜日、すなわち今日、今、レジ打ってま~す。

とりあえず20時~21時でスタジオの個人練習予約できたので追い込みをかけたいです。金曜夜はどこのスタジオも活況。いきおいギター持ってバイト来てしまったけど個人練難民にならずに済んで良かった。

2012年9月30日日曜日

夏、往ぬ’12

友達?いやバイト先のセンパイ?クバユータの磔磔単独公演がゆうべ終わった。そのバンドでギター弾いてんか~、と誘われてスタジオ入り始めたのが7月下旬、振り返るとあっちゅう間だった。

フタを開けるまで誰も予想できんかったくらいの大盛況、大成功でした。最終的に200人を超えるお客さんが来場したらしい。どうもありがとうございました。演出上、バンドは開場から開演までの間、ずっと屋根裏の楽屋でじっとしてて、開演の合図と共に階段を降りてみたら、見たことない景色が広がっていた。客席にテーブル出してたのが唯一の失策かと思える程の客入り。

一般に名の知られてないミュージシャンがそこそこの大バコでワンマンをやるってのは、本当にきわどい綱渡り。単に音楽のことだけ考えてればオッケーってもんではないと思う。実際、首謀者クバっちを筆頭に色んな人たちが、ポスターやチケットをデザインしたりそれを刷ったり、物販CD作ったり、お客さん呼んだりと、みんなで神輿を持ち上げる感じ。自分はマジで友達が少ないのでエレキギターで彩りを…、とか。過剰な美化です。

ライブの出来も良かった。ちょっとしたミスは暖かく受け入れられて、緊張が解れる良いキッカケになった。個人的にはスタジオで重ねたどのセッションよりもテンション高く演奏出来たし、鳴ってる音も良かったと思う。構成ド忘れとか、少し心配やったけどそれもなかった。ギターボーカルとの音の被さりを懸念して自分のギターはちょっと控えめの音で鳴らしてたけど、PAさんが上手くやってくれてるはず。終演後自分に声を掛けてくれた何人かのお客さんに褒めてもらえて嬉しい。ちょっとだけ顔見知りだった高校生の男の子に、ギター教えて下さいとまで言ってもらったことは特に感無量。エレキ冥利に尽きます。

ゲストで参加したバイオリン奏者のエリカさん、サックス奏者の登さんは圧巻のひとこと。プロっちゅうのはこういうことやって感じ。1~2回のセッションで曲のエッセンス抽出して完璧なパッケージにしてしまうという…。楽器そのものから鳴ってるで~って感じの音にサブイボ出た。

いい夜でした。サッチ・ア・ナイトでした。ふと誘ってもらってほんまに良かった。搬出したりその後もちょっとお酒飲んだりして4時くらいに家に帰宅、よしだたくろうの「祭りのあと」をちっちゃい音で流しながら、長引いた2012年の夏を葬ってやりました。

で、明日から10月。忘れてたわけではないけど、作曲家クラブの第4回品評会が7日の日曜日に迫っている。さすがに今回は曲調もコード進行も小ネタも何も準備出来てない。ていうかお題の「ブラックバード」って曲もまともに聴いてない。でも一週間しかないなら無いなりに何とかする、という企画なので何とかせんと。

2012年9月18日火曜日

どっかん(ここは退屈迎えに来て)

大阪の南の外れにある実家に帰りしな、難波のジュンク堂で山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」という単行本を買った。 ちょっと前、ツイッター上で誰かがリツイートしてるのを見かけて、何か思うところあったのかそれを覚えていて、1ページ目の始まりが良かったのですぐにレジに持って行った。南海電車で読み始めて、郊外の実家に向かう状況とも相まって大いにハマった。

郊外の町を舞台にした8つの物語が入っていて、舞台となる町や登場人物などの設定がそれぞれの物語に絶妙に連続している。何でもやれそうな気がした10代があっちゅう間に終わってしまって、なんとなくウダウダしてる間に20代後半に突入、自分には出来ないことの方が沢山あるってことや、あんなに忌み嫌っていた画一的な生活スタイルが今の自分にとって快適なものになっていることに気付いてしまった、もう若くはない若者たちが描かれている。自分とおなじ。

一冊を通して、椎名君という登場人物の扱い方が秀逸で、めちゃめちゃ切ない思いを何度もさせられた。ほとんどの物語に椎名君は登場するが、あくまで彼は登場人物として存在し、それぞれの物語、時系列の中で、それぞれの主人公との関係性の中で現われる。主人公目線で描かれたそれぞれの物語を読み進めていくと突然、全く別の文脈に放り込まれた椎名君が現われるという…。このやり方に何度もくらっとさせられた。もしこの小説が、椎名君の時系列に沿った「椎名君の物語」だったら、ありがちな都落ち小説だった。複数の異なる視点から描かれた「椎名君」はこんなに切ない。

実家へ向かう南海電車と、実家から京都へ帰る南海電車~阪急電車で読み終わるくらい軽い文体で書かれていて、めっちゃ読みやすい。現代の文学に殆ど触れたことのない自分にとって、3.11やツイッター、フェイスブックなんかが登場するところも一々新鮮に映った。

あと、映画「サウダーヂ」を観た時にも思ったけど、アンチ画一化!fuckファスト風土!とか頭で唱えながらも、ロードサイドに暮らす当事者たちが、そのライフスタイルを享受し、なんだかええ感じに暮らしているということ(のヤバさ?あるいは希望?)、引き続き。
そう、サウダーヂの後で読んだ思想地図(ショッピングモーライゼーションが入ってる号)でも、東さんがショッピングモールに見出していた許容性だとかに、ほんの少しうなずいてしまった自分もいたのだった。

いまバイト先で本が手元にないけど、他にも現代の文体ならではのハッとする描写がいっぱいあった。普段小説といえば、現実から逃げられるように明治~大正くらいのものを何となく読んでいたけど、同時代の小説って案外面白いのかも~と思った。

p.s.
実家で仏壇まわりを掃除していたら、こんなカメラが出てきた。
無骨な一眼レフでも愛らしいハーフサイズでもなく、80年代てんこ盛りのフルオートコンパクト。

2周まわってかっこいい
フルオートでゲイジツ性を微塵も感じさせず、右下に日付なんかが入っちゃって、ちょっと暗くなったらすぐストロボ使わされるようなカメラって素敵やな~、と思っていたので、箱付きがひょっこり出てきてくれて嬉しい。コニカのC35 MFDというモデルで、長らく続いたC35シリーズの国内最終モデルらしい。おじいちゃんはコニカのことを小西六と言っていた。

京都に帰って単三電池と35ミリフィルムを入れてみると見事にオートで巻き上げやがった。すごい。ただし、重要な要素である日付焼付け部分の電源は単三電池ではなく、裏蓋に隠されたリチウムボタン電池らしく(ネット調べ)、それを交換しないことには例の86' 9 18っていうデートは表示されない。BR2320っていう電池はとっくに生産終了、互換性のあるCR2320は辛うじてネット通販で海外製を購入可能とのこと。36枚撮りのフィルム入れてしまったので、チャッチャと撮り切ってボタン電池を交換したく思います。ちなみに取扱説明書によると、オートデートの設定で2019年まで表示出来るそう。

2012年9月3日月曜日

第三回作曲家クラブ

なんとかまにおうた

土曜日深夜2時半~4時半でスタジオ行って、バッキングを流し込んでおいた小さいMTRの空きトラックに歌声を入れる。MTRは4トラックなので、ソングをふたつ分作っておいて、ソング1に3テイク分の歌、ソング2に3テイク分のコーラスを録音した。キーが低いけどギターを優先して録音済ませてしまったから今更どうにもならずそのまま歌う。

帰ったら録音した歌計6トラックぶんをSONARに流し込む。WAVファイルを読み込ませるとかではなく、文字通りMTRのラインアウトからオーディオインターフェイスにケーブル接続してDAWに流し込んで録音、各トラックの先頭に入れておいたクリックの波形を見ながらDAW上のオケとのタイミングを合わせる、というやり方。すんごいノイズ!

ヘタクソな歌の中からマシな部分たちを繋ぎ合わせてボーカルトラック、コーラストラック2トラックにまとめる。ほんで毎度お馴染みダブリング。この時点で余裕で朝に。イントロ、アウトロ、ソロが全く空白で残っている。イントロアウトロは大体毎度後回しにして発表当日の朝に手を付けることになるから、大体毎度酷く手抜きになってしまう。今回も然り。

で、もう11時回っていたので全15トラックの音量だとかエフェクトだとかを確認していって、書き出し~サウンドクラウドにアップロード。終わり!



そうそう、1番Bメロの歌詞が土曜の夜の時点で出来てなくて、神にも祈る思いでスタジオまでの時間を過ごしていたら、なんとか思い浮かんだ。毎度思うけど、こんな歌詞の書き方はバンドとか自分のライブで歌う曲だと恐ろしくて絶対出来ない。録音から1日経った今、推敲を重ねて書かれた歌詞と直前に書いた歌詞とが共存するこの歌を聴いて、自分自身どちらがどうとか特になくて驚く。案外こんなものなんか?

作曲家クラブ、メンバーそれぞれの力の入れどころがあって面白い。元々は曲作り(とくに歌詞)の遅い自分に何らかの刺激になったらええなと思って、友達を誘って始まった企画やから、自分の場合は動機のド真ん中に自分にとっての歌がある。今回のテーマにしても、自分が通ってないジャンルの音の中で何を歌うんか?みたいなところが大きくあった。ロックバンドがブルース進行の中で酒や女の事を歌う、なんてのは別にどうってことないんである。

「飛・び・た・い」これは深夜徘徊をオブラートに、アマニタ・パンセリナだとかを読み耽った真剣10代の頃の純粋な気持ちを歌にしたもの。こういう気持を恥ずかしがったり「イタいわ~」とか言いながらオトナになっちまって、そのくせ酒に酔っぱらってるこの世界そしておれに向けて歌イタい!あの気持ちウソやない!

次回のお題は「ビートルズのブラックバードっぽい曲」となりました。
ジャンルじゃないお題は初。一見具体的なようで、非常に難しい気がする。ブラックバードは昨日初めて聴いたけど、何をもってブラックバードっぽくしたらええのか?ワカラン。

2012年9月1日土曜日

第三回作曲家クラブ迫る

いま締め切り16時間前。こんなときにバイトなんである。

なす術ないので、現状をば

今回の曲にQY70ねじ込むの諦めた。パターン選んでコード進行入力して演奏させてみたものの、ダメダメな感じやった。少なくともプリセット使わずに打ち込めるようになってから曲に使うべきと判断。大英断。その判断が随分遅くなってしまって、実際にDAWを立ち上げたのが昨日の夜。いつもの感じやないか…。QY70がなんとかしてくれるってずっと思ってたなァ

結局四つ打ちのリズムだけQY70のプリセットから借りてきて、SONARに流し込んで2小節くらいのループにした。非道い!QY70殺し!フィルとかハンドクラップとかはZOOMの謎のリズムマシンから借りてきてループ素材に。

次にメインで鳴ってるエレキギターのカッティング。いつも通りギターで曲を作っていたから、その時に思い浮かんだフレーズをそのまま録音。サクサク進む。

次、ベース。超厄介。家にあるエレキベースはポジションによって音の大きさが全然違う。おまけに1弦はめちゃくちゃ音ちっちゃい。そして12フレットの弦高が1センチぐらいある。さらにオクターブ調整やってもやってもフレット押さえたら半音近くシャープする。あと勝手にペグが回って1曲持たずにチューニングが下がる。こんなじゃじゃ馬ですがちっとも可愛くないです。しかしながらQY70でのベース打ち込みを諦めたので、これを弾かねばなるまい。

開放弦を使わないと決めて、弦ごとにチューニングをずらしてそれぞれの調弦の落としどころを探る。ベース用のプリアンプとかシミュレーター持ってないので、ギター用PODに繋いでそれっぽい音を探す。フェンダー系のギターアンプにオートワウをかましたらそれっぽくなった。ベースライン考えたりしながら、ワンコーラス録ったら再びチューニングして。ベース録るだけでえらい時間掛かってしまった。

ここまででドラム関連の素材3トラック、ギターのカッティング1トラック、ベース1トラックの計5トラック。時刻は明け方、何回も繰り返して聞いてるから次第に良くなってきて(いつものアレや)寝る。

正午、目覚めるもディスコとは何であったかを考えないままに寝てしまったことを思い出して寝覚めが悪い。時間ない。事前リサーチでストリングスが多用されてた事を思い出し、マイクロコルグのプリセットを漁る。ずばりストリングスっていう名前の音があった。アカンアカンと思いつつも、焦りやらなんやらで取りあえずデフォルトの音から1オクターブ下げといたらバレへんか、と意味不明な小細工をする。思い浮かんだフレーズをササっと弾けたらええけど、鍵盤全く弾けないので、まずは曲に合わせてそつなく弾く練習から。また時間かかる。正直ストリングスは音楽的判断よりも、「ディスコにはストリングスが多用されてた」っていう言語的感覚で無理矢理取り入れたもの。フレーズのセンスもないから実にダサい。しょうがないねぇ。結局Bメロだけストリングス入れて他のとこはやめとく。Aメロにはウーリッツァーの音で軽やかな感じのバッキングを入れておいた。下手やのに音色だけでええ感じになる。

あとはソロ手前の導入部分でディストーションっぽいギターがR&Rの5度6度のリフを刻むという超画期的アイダアを録音する。自分がディスコ知らんだけで絶対誰かやってるでしょってくらいの秀逸なめぐり合い。

これにて大体のパートが出揃って、細かいとこいじったりしてたらバイトの時間に。

このあと

そう歌を録音していない。ていうか1番のBメロ部分の歌詞が出来てない。さっき大宮246の個人練を予約した。ちっこい4トラックMTRの4トラック目に、バッキングを流し込んで持って来ている。スタジオは26時半から。それまでに出来てないとハハハァーンて歌うことになってしまう。

帰ったら未着手のイントロとアウトロ。
あとソロ部分。もうエレキギターでええか。
明日陽が昇って元気ならボンゴとシェイカーを録音したい。
とにかく歌詞はよ!有線うっさいわ!