2012年2月22日水曜日

ゆうべの演奏

ゆうべは十三ファンダンゴ、このバンドで初めての大阪での、他府県での演奏。

10年以上前、中3の終わり頃にニートビーツを観に行って以来のファンダンゴ。「黒いジャンパー」のシングル盤を出したばかりのニートビーツは満員のファンダンゴをめっちゃくちゃに盛り上げてた。それ以来のファンダンゴ、とはいえ自分にとって音楽原体験の一部になったその日のロックンロールの淡~い記憶の場所だったり、誰かのツアー日程なんかでしょっちゅう目にする会場てこともあり、結構な気合と緊張の中で演奏した。

ひとつ前の日記にも繋がるけど、ライブに明確な目的など無かろうとも、色んな場所や状況で演奏することで見えるものがあるんやろうなと思える夜だった。阪急電車に揺られて会場に向かうことや、ごちゃごちゃした十三の町で出番までの時間を過ごすこと、未経験の音(リハーサルしたけどステージ上の音が最後までよく判らなかった。外音はどうなってたんやろ?)を経験することとか、練習とは異なる環境のすべてに演奏者は何らかの影響を受ける。そしてそれはライブっていうものの一つの真実で、そんな諸要因を許容したり排除したりしながら、これだけは削がれずに出したい、というものが出せたのか出せんかったのか。まだゆうべの録音を聴いてないけど、結構良い演奏が出来たと思う。演奏ミスの有無とかではなく。

で、それは誰に届くのかと。
月曜夜のブッキングってこともあって、客席には数名のお客さんがいるだけだった。最後のバンドが演奏してる時で10~15人くらい?やろか。演奏後の奏者とお客さんが親しげに語らう様子からも、恐らくはメールなんかで直接に誘われて来た人が殆どやったと思う。われわれを観に来てくれたのは4人のお客さん。その4人も漏れなく各メンバーからのお誘いに応じてくれた人たちです。ほんまにありがとう!と思う。いくつかの具体的な(かつ好意的な)感想も得られて、すごく嬉しかった。
ただ、自分たちのことを全く知らないお客さんの目に自分たちの演奏がどんな風に映ったのかは分からない。そもそも友達や恋人、家族の演奏を観に来た人たちの最大の関心事は該当するバンドの演奏(あるいは演奏者そのもの)だろうし、偶然ブッキングに居合わせた対バン、音楽的志向/嗜好の異なる共演者の演奏を聴くだけの心づもりってあるんでしょうか、ねぇ。ほんとに分からない。そら「名前だけでも覚えて帰って下さい」って言いたくもなる。
終了後、店長さんとの会話の中で、「個人の知り合い呼び続けるのも限界あるんちゃいます?」の問いに「それでも呼ぶべき。そん時に良かったらまた来てくれる」ていう感じのやりとりがあって、色んなバンドを観続けてる店長が言うもんやから、やっぱりそういうものなんかな~、と妙に腑に落ちてしまった。実際、昨日初めて観に来てくれた人が、来月の磔磔も観に行くと言ってくれて、うわ、うわうわ!と思っている。ただ、自分みたいに友達がおらんことで音楽に没入した人、めっちゃおると思うんやけど、みんなどうしてるんやろ。もう呼べる人いない。

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