2012年2月17日金曜日

一日バンド体験

バンドをやっている。

「バンドをやっている。」とは?

たいていのバンドはライブをしている。何のために?おそらくは演奏それ自体の楽しみと、他者からの好意的な承認を得るために。そんなバンドが主要な演奏場所として選ぶ(選ばざるを得ない?)ライブハウスとバンドの関係について。

ノルマ制で検索すると多様なご意見どっちゃり。

ライブハウスだって客商売で売上がなけりゃ潰れる以上、お金の話に敏感てことに納得できるし、その落としどころとしてノルマ制が一番マシな方法なのかも、と思う。同時に、ノルマ制のライブは単に出演者に出演料を支払わせて表現者気分を体験させる(舞妓さん一日体験なんかと同種の)サービス業や、とも思う。

ただ、ノルマを支払っての「バンド」物語体験としてのライブと、純化された「表現」なるものの発露としてのライブとの間に明確な境界線なんか引けっこなくて、さらには両者間のズレこそがノルマ制を駆動させる原動力になってるとさえ思う。それは、「バンド」物語を再生産し続けるところの憧れのバンドが、「有象無象入り乱れる小さなライブハウスでの下積み時代」的な物語を背負って現れてくるからで、有象無象たちはそんな物語を内面化することで、「金かかるわぁ」とか言いつつ夜毎のノルマを了解する。自分も、確かな意図とか目的とか手応えのないまま「こんいうもんなんかな」とか「動いてたら分かることあるんかな」とか思いながらライブの予定を入れてしまっている。そして顧客の囲い込みと流出阻止に余念のないライブハウスからは誘いの電話がひっきりなし、という現状。やめちまえ。やめまへん。


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