2012年4月16日月曜日

ママチャリ改造(パート1)

前回諦めたBB(ボトムブラケット)部分の分解に再度挑むのだ。ポイントは、自分のママチャリは「コッタードクランク」だって事と、BB部分は「カップアンドコーン」ってタイプで、恐らく「ワン」と「ロックリング」の二つの部品でBB部分をシェルに固定してる(そしてベアリングの球当たり調整も担ってる)って事。よし。



1.コッターピンを抜く

下調べ(銀輪茶輪というサイトのこの記事、めちゃくちゃ参考になりました)通り、「コッターピンの頭より径の大きい円筒」と「万力」を用いて、コッターピンを抜く。前回はここで躓いて何も出来なかったのだ。【写真1】にあるように、まずは打ち込まれたコッターピンを固定している六角ナットを、外れてしまわない程度のところまで緩める。適当に用意した「大径の円筒」を、【写真2】のようにコッターピンの頭のとこにすっぽり被せる。この円筒、万力に負けへんくらいの強度がないとまずい。でも強度なんて確認しようがないや、と早速万力をぎりぎりと締める。

【写真1】
コッターピンのナットをちょっと緩めたところ。
下に写っている大径の円筒を・・・
【写真2】
コッターピンの頭の方(ナットとは逆の側)にかまして
万力で締めりゃポンッと抜けるって算段


【写真3】のように、だんだんとピンの姿が見えきたけど、なかなかポンッと抜けてくれない。うわぁと思いながら結局ナットも外してしまって、さらに万力を締めるも尚抜けない。【写真4】に見られるように、もうネジの側が全部穴の中に入ってしまった。ピンは依然としてカチコチ。

【写真3】ピンの頭が出て来たけど

【写真4】
ピンではなく算段が外れる。
 もう万力も使えんよ
まずいなぁと思いつつ、一か八かクレ556を噴射しながら、ペンチでぐりぐりやってると抜けた【写真5】。で、【写真6】が刺さってたコッターピン。このクサビ形のピンを【写真7】の穴に打ち込み、後ろ側に突き出したネジを六角ナットで締めることで、クランクシャフトとペダルクランクは固定されるってことなんかな。
【写真5】
結局最後はペンチで抜いた。 
【写真6】
コッターピン。ほんまにクザビ形してる
【写真7】ピンの居た穴



2.ロックリングと左ワンを外す

下調べ(ネットに色んな情報を残してくれた人たちに感謝)の通り、まずは「フックレンチ」を用いて「ロックリング」を外し、「カニ目レンチ」を用いて「左ワン」を外したい。【写真8】みたいにフックレンチをロックリングの凹部分に引っ掛けて、ハンマーでどつく。案外スルっと外れた【写真9】。
【写真8】
フックレンチをロックリングの凹に引っ掛けたところ
【写真9】
ロックリングは簡単に外れた。
あかんやろ
じゃあ左ワンいきますか、と。もうこの時点で嫌な予感しかない。カニ目レンチを見つけるも、パッと見、左ワンの凹部分【写真10】に全く合ってない。実際にあてがってみたけどやっぱり全く合ってない。それっぽい工具【写真11】を見つけてくるも、どれ一つとして左ワンには合わない。

【写真10】
いよいよ左ワンを外したい。
でもカニ目レンチじゃ無理じゃないのかこれ
【写真11】
これら(名前がわからない)のどれひとつとして一致しない
ああ、また諦めんのか、おれは駄目な奴や、とか思いながら再びロックリングを戻し、締めにかかる。そういやここの締め具合って結構大事なんやんな~、とロックリングに目をやると、左ワンが一緒に回ってる。そのこと自体の是非はひとまず置いといて、この左ワン手でも回せるんちゃうか、という希望に胸踊る。再びロックリングを外し、左ワンを手で回して見ると、回った【写真12】。なんと。
【写真12】
手で回してみると回った。
あかんやろ
今しかねぇって気分で左ワンをクルクルと回す。しばらくするとゴトン、と左ワンは外れた。同時にベアリングの球がコトコトと下に落ちる。慌てて回収しながら、汚さに唖然とする【写真13~14】。事前にネットで見ていたどれよりも汚く感じた。チャリこいでてカリカリ言ったり、稀にバキッて言う割りに、左ワン側のベアリングに大きな欠けとか割れは無いように見える。右がえらいことなってるんかな。
【写真13】
 左ワンとベアリングの球たち。
でっかいゴミも一緒に出てきた


【写真14】
左ワンの内側。
終わってるなァ
でも時間的にも気分的にも右ワンまで外せそうにないので、左ワンを外して開いた穴から写真を撮ってみて、右ワン内側の様子を伺う【写真15】。予想通りの感じ。ベアリングの球と球の隙間、なんやねん。間隔もランダムやし。
【写真15】
The錆って感じの色合い。
終わってるなァ




3.左ワンを再装着
素人目にも最悪の状況下で走っていた、と確認できたところで、そろそろ左ワンを戻そうと思う。左ワンとベアリングをパーツクリーナーで綺麗にして、たっぷりグリスを差した左ワンの球受け部分にベアリングを敷き詰める。一個余る【写真16】。うっわぁ。左ワン外してクランクシャフトがグラグラになったとき、右ワンのベアリングが左側まで落ちてきたんかな、などと推察する。元からBBシェルの中で遊んでた、とかは勘弁して欲しい。
【写真16】
一個余るの図。
この一球を適当に右に詰めるのも恐ろしいし、ひとまずズボンのポケットに入れて左ワンを戻す。そういえば専用工具も結局見つかってないのでやはり手でクルクル回して戻す。これ、ベアリングとクランクシャフトの球当たりを決定してしまう重要な場面で、ネットでの下調べの際、「良い」とされる球当たりには絶妙のヌルヌル感 がある、みたいな記述を見た。当然そんなもん素人には分からんので、ちょいちょいクランクシャフトを回転させながら、こんなもん?こんなもん?って感じのところで止める。再びロックリングを嵌めて、ペダルクランクをコッターピンで固定して終わり【写真17】。
【写真17】
「ヌルヌル感」とやらを
語感だけを頼りに締める
左ワンを外しにかかる直前の写真【写真8】と、分解後再度装着した後の写真【写真17】を見比べると、以前より左ワンを深くねじ込んでいることが分かる。気付いたの今やけど。大丈夫か

やる前から予想してた通り、予想外のことがたくさんあった。結局左ワンは何使って着脱するねん、とか、ベアリング一個余った、とか、随分と左ワン埋まってるけど大丈夫か、とか。最初やしまあこんなもんやと思う。次は右ワンも外して、BBとBBシェル部分を徹底的に綺麗にしたいです。

と、そんな気分で、特別はしゃぐ感じもなく自転車に跨った瞬間、修理前までとの違いに驚いた。以前はペダルからタイヤに力が伝わるまで、ひと漕ぎ毎にカクッ、カクッという、謎の休符を挟んでいた。とっくに慣れてたけど。そしてペダルクランク自体にもすごい遊びがあって、目に見える部分のネジは全部締まってるのに、手で触って見るとグラグラしてた。それらが綺麗になくなって、ひと漕ぎひと漕ぎの「力、伝わってます。」感がすごい。

もちろん右ワンの方は糞味噌のままなので、早く分解して綺麗にしないと。ベアリングも足らんし。たぶん今の状態って、左側のベアリングだけでクランク部分全部支えてるってことやもんね?

でもやっぱり漕いでて気分が良い。かおるさんとかおるさんの友達とで木屋町の路地にある大豊というラーメン屋まで行った【写真18】。全く脈絡はないが、油まみれになった後のビール餃子ラーメン、最高に美味いと思う。自転車だけでなくラーメン界も素人やけど、スープもチャーシューも美味しすぎてご飯全然足りないくらいだったというのは確か。
【写真18】
今まで入った事のない路地にあった。
ほんまに美味しかった


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