2012年3月19日月曜日

第一回作曲家クラブ

昨日の作曲家クラブ第一回品評会について

なんとかかんとか間に合った。結局、前日土曜のバイト上がり、夜9時頃から録音を始めて、当日の朝5時頃に無理矢理仕上げた。無理矢理にでも仕上げることこそが最大の目的なので、手応え十分。木曜に曲作りに着手して日曜に録音まで終わらすとか、こんな企画でもなかったら考えられんかった。ふー

第一回のお題は「グラム」。メンバー3人とも見事に曲調が違ってほんまにおもろかった。おのおのが「グラム」っていう単語が何を意味してるのかを解釈し、ひとまとまりの曲に還元し、「グラム」を再現前させる。言うなれば言語記号を使わずに、音そのものに「グラム」を意味させるという、暇潰し有段者の遊び。いや、音楽を志す(金稼ぐとかではない)ってこと自体が人生を費やすに値する壮大な暇つぶし、死ぬまで付き合ってくれる偉大な友人を持つようなものなのだと思う。

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この月例企画、ちゃんと継続させて、サイト作ってまとめようって前々から話していたので、第一回自作曲の録音にまつわるメモを以下に。トラックごとの意図とか記しといた方が身の為になるんかな。

トラック1:リズムギター。PODのツインリバーブ使って、Aメロで映えるようにジャキっとした音に。C-B-Aって下がるリフで開放っぽい音が鳴ってるのは5カポにして弾いてるから。この春からアパートの隣室、下階直下に住人が入って夜中に大声出せなくなったからギリギリでキーをE→Aに変えたのだ。ストゥージズを想って、の割に普通な音で恥ずかしい。

トラック2:リードギター。PODに入ってるマーシャルのコンボタイプを使う。冗談でファズを掛けたこと忘れたまま録音してしまった。時間がなく全トラック2テイクまでで録音止めるって決めてたから気にせず放置。イントロはジョニサンを想って演奏、イントロからAメロに入る直前のフレーズはウェインカウンティのまんまパロディ。

トラック3:ギターソロ。マーシャルのコンボ+昔セコハン屋で買ったフロイドローズ付きのワンハムギターでモットザーフープルにありそうな感じのソロを弾いた。何も考えてないけど、とりあえず1テイクでオッケイてことにする。

トラック4~5:歌。1オクターブ上の不穏なコーラス、みたいなイメージがグラムにあり、且つそんな高度なコーラスが出来るとは到底思わなんだので、エレハモのPOGていうオクターブジェネレータを通して1オクターブ下と1オクターブ上を混ぜて録音。音程がふにゃふにゃな事とかよりも近隣住民の平安を優先し1テイクで終わらす。トラック5は複製したトラック4の波形をほんのちょっとずらしてダブリング効果狙い。

トラック6:ベース。偶然にもバンドのベーシストが楽器持参で遊びに来てたので、ジャズベを借りて録音。ベース用のシュミレータが無いので、PODを適当に触って適当に音決めて適当に録音。多分ゴンゴンゴンゴン…って感じの音にしたかったんやと思う。アドリブ。要所要所のグリッサントくらいしか意識してない。まあええか、と。

トラック7~8:コーラス。トラック7にはAメロ2番で左から聴こえるアアアーンて裏声と、ミッドナイトトゥシックスて言うてる(サビ?Cメロ?)部分で左から聞こえる気色悪いコーラスを録音。ベーシストにも歌ってもらって非常に愉快、自分たちが。トラック8ではまっとうなコーラスでMidnight to sixと歌っている。

トラック9:カウベル。必須と思われた。化粧して腰振りながらカウベルを叩き歌う歌手(デビットヨハンセンか)を想う。さらにショートディレイを掛けてグラム化を図る。ディレイ聴こえてへんけど。

トラック10~11:リズムマシン手打ち。MIDI音源的なやつ持ってないしドラムいらんかな~と思ったけど、唯一出来ることがあった。中3の時に友達が実家に忘れていったZOOMのリズムマシン。劇的にショボい音やし、もちろんそのショボさはRolandのTRみたいなショボさではなく、誰からも望まれない類のショボさ。バスドラとスネアのボタンをドドタドドドタド、って叩いて録音。トラック11には、ハンドクラップと鈴の音なんかを録音。

ミックスはほんまに知識もなく、誠実な適当さで臨んだ。とにかくギターソロでギターしか聴こえへん、くらいの感じにしてやりたかったのでエンベロープを書いたり。フリーVSTのコンプやらディレイやらをいじくったり。

ほい。スパムサイトからしかアクセスないから臆面とかないです。

あと、思ったこと
バンドで演奏するとか、人前で歌うって曲じゃないからか、歌詞がすいすい書けた。2日で、でたらめカタカナ言葉とかじゃなく主題に基づいた言葉を、「ミックジャガーよりたちの悪いやつ」っていう一行に収斂するように書けたってのは意外な発見やった。もちろん綻びはあちこち散見されるけど。夜中に光って明け方消える倒錯者をプリティズのMIDNIGHT TO SIX MANに重ねて、普段は使用厳禁の英語も使ったり。ほんまに楽しい楽しい言うてたら出来上がった。絶対これからも続けたい。

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で、次回。4月に催される第二回作曲家クラブのお題は、会長の一存で「ブーガルー」になりました。非常に遠い。遠すぎるのでまずウィキペディア。
ブーガルー(Boogaloo, Bugalu)は、1965年から1970年ごろにかけて主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種。リズム・アンド・ブルース、ソウル、ロックンロールなどの米国のポップミュージックとキューバ〜カリブ系のラテン音楽が混合されたサウンドが特徴。
渚よう子のブガルーベイビーていう曲名でしか目にした事が無いので途方に暮れてたけど、3コードをもとに作れそう。問題はブガルーだけが持つであろう、固有の「感じ」を自分は全く知らないので、締切りまでにレコード聴くなりして、何とかその「感じ」を掴むこと。そして自分の手の届く楽器たちでその「感じ」を録音し、「ブガルー」を再現前させること。かなり難題やけど、また楽しくやれたらなぁと思う。

あ、そういや明日は卒業式や。

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